三谷幸喜の『清須会議』がオモシロすぎて大変だった話。

こんにちは。@machikomaki33 です。

今年秋に公開になる映画『清須会議』のノベライズを読みました。清須会議は織田信長が討たれたあとその家督を誰が継ぐのかを決める歴史的会議として有名です。

この会議では若くて勢力のある羽柴秀吉と重鎮柴田勝家の一騎打ちがメイン。彼らの本能寺の変からこの会議当日に行き着くまでの心理描写が2人と取り巻く人々それぞれの視点で描かれていている1冊です。

笑って、最後は泣けて、自分でもビックリするほど胸が痛くなって感情がゆれっぱなし。読み始めてからページをめくる手が止まりませんでした。

みどころ

1・バカだけど憎めない。柴田勝家の愛すべき人柄

超どうでもいいことですが私は戦国武将の中で柴田勝家が一番好きです。純粋で頭悪くて力しかないけどめちゃくちゃ情に厚く、人に優しいところと、それが醸し出す奇妙なカリスマ性が魅力だと思ってます。策士系の武将もカッコいいですが、なぜかバカ100%のパワーに惹かれるんですよね。

そんな60歳になる勝家の単純さと老いらくの恋がこの本では描かれています。
序盤は5大老筆頭の彼が優勢でした。その追い風になったのが彼が愛してやまないお市の存在。

・恋する老人(独身)の浮かれぶりのおかしさ
・人を信用しきってしまう単純さ
・いろいろスキだらけで心配になる
・裏切った秀吉をそれはそれとして受け止める度量の深さ

ここを味わえます。特に会議後の秀吉に対する気持ちを知ると切なすぎて泣けますよ。
ちなみに映画で彼を演じるのは役所広司さん。当然ですが主役です。地味な武将勝家が主役ってだけでもたまらん話ですが、役所さんが演じられるとあらばその喜びはひとしお。早く映画見たい!

2.秀吉&黒田官兵衛コンビの策士ぶりが痛快

人心掌握術にたけ、ゴマすりでお調子者なイメージの秀吉ですが、自分の上司「織田信長」が死んだことを「チャンス」といえちゃう冷酷さに引きこまれました。やっぱり天下を取る人にはあらゆることに抜け目がないんです。自分のシナリオを叶えるためにどんな手でも使うし、不可能を可能に変える発想はやっぱり圧巻です。スネオみたいな黒田官兵衛とのコンビプレーもおもしろいですよ。

・秀吉の冷酷で策士な陰の部分
・世の中は自分が思うすべてが手に入るわけではないという切なさを味わえる
・冷酷な現在と対局にある、がむしゃらでひたむきだった人間臭い藤吉郎時代が残像のようにちらついて切なくなる

演じるのは大泉洋さん。調子の良さそうな感じがなんとなく秀吉っぽいですね。

3.キーパーソン 丹波長秀

勝家の親友で勝家と違って冷静な切れ者。彼の心理の移り変わりと苦渋の決断に苦しむ苦悩を味わえます。情があって、利も分かる人にしか味わえない苦しみと決断までの道のりにはハラハラ・ドキドキします。

次男の信雄や三男の信孝、池田恒興などサブキャラやお市の方やねねなどのサブキャラもそれぞれ良い味を出しています。

作品は戦国ドタバタコメディーだけど、史実があるだけになんか切なさも残るそんな1冊です。
オススメですよ!

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カテゴリ:戦国ネタ