カテゴリー: 戦国ネタ

偏愛歴女シリーズ 「大奥」

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こんにちは。@machikomaki33 です。


いきなりですがかなり偏愛志向の歴女です。司馬遼太郎や池波正太郎を読破できないものの、戦国、幕末あたりが好きな結構ミーハー歴女にオススメの歴史についてご紹介していこうと思います。


今回は1000人もの女性が住んでいたという江戸城の「大奥」です。


大奥は昨年は堺雅人さん主演で映画化(ついでに菅野美穂との結婚でも話題)、ドラマ化されたりとさまざまな作品として扱われているので馴染みのあるテーマだと思います。個人的には大奥をテーマにした作品が好きで好きでたまりません。


中でも2003年に放送されたフジテレビの「大奥」が女性目線を中心に悲喜こもごも女人生の集大成を描いているので、女性の自己実現というストーリーを楽しむならオススメです。


念のため大奥って何?


大奥とは
江戸城に存在した将軍家の子女や正室、奥女中(御殿女中)たちの居所。(Wikipedia)


ざっくりいうと将軍の奥さん、側室が住む場所でその環境全般を支える女性だけの場所ということです。


中でも20種類以上の職種があって、階級によって待遇がまったく違う超格差社会です。
それでも江戸時代、大奥に務めることはステイタスであり、さまざまな身分の女性たちが大奥に入ったそうですよ。



オススメのドラマなど


■フジテレビ「大奥」第1章

これが好きすぎて大奥ファンになったようなもの。「負け犬からの脱却」とかサブタイトルからゾクゾクします。女人生をいろいろ味わうならこの作品は最高です。泣けます!

■よしながふみ『大奥』

菅野美穂さんが主演した映画でお馴染みの、女性と男性が逆転した大奥シリーズ。マンガ版のほうが個人的には好きです。


大奥みどころ 女の出世


女性の自己なんてものは尊重されないのが世の常ですよね。戦後にようやく選挙権が与えられたくらいですから。何百年も前に女の人が自己を持って働くことができたこの世界はとにかくスゴイと思います。

中でも最高の位に上り詰めた「大奥取締」(実際にはなかったらしい職種だそうですが)を張ってたドンをご紹介します。

春日局

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フジテレビの「大奥」が出典ですが、この人の人生はあらゆる困難にガチで勝ってきたところがスゴイんです。女だから、とか世間が悪いとかそんなものが甘いもんじゃないです。

・謀反者の武将の娘に生まれる

・ヨメに行った先で三行半を受ける

・3大将軍の姥になる

・大奥を仕切る


ここまで振り幅の激しい人生を送れるのがすごいですよね。
「将軍様のためなら鬼にも蛇にもなる」と言い切る女の覚悟がもうカッコいいんです。
北条政子につぐ女性政治家ですから残したキャリアも歴史上トップクラス。

■瀧山

13代将軍家定、14大将軍家茂、15大将軍慶喜の時代に大奥で活躍。14歳で大奥入りし、御年寄(大奥のトップ)に。実力が認められて出世した人です。そんなに史実がありませんが、自分よりずっとエライ女性に対して面と向かって苦言を呈することが出来る「筋の通った女性」だったようです。ドラマでは家定を想っていたけど、嫁いだ正妻の篤姫に対してバチバチに争った嫉妬劇が描かれていました。


十人十色の女人生[江島事件]


大奥の見どころは女人生がさまざまなところ。仕事で成果を上げる人もいれば、恋におぼれて流罪になる人もいて。イヤイヤ連れて来られて気が触れてしまう人や、理不尽な御役目を使わされて(御内証の方とか)婚約者との縁談を破棄されて自害する人や、女性が女性に恋してしまったりも。女子校みたいにキャピキャピやっていける人ももちろんいます。

でも、やっぱり有名かつ史実としても珍しいのは江島事件じゃないでしょうか。

江戸時代中期に江戸城大奥御年寄の江島(絵島)が歌舞伎役者の生島新五郎らを相手に遊興に及んだことが引き金となり、関係者多数が処罰された綱紀粛正事件。


仕事でメッチャキャリアがあった人が、歌舞伎役者と恋落ちて密会していたのがバレて役者の方は死刑、江島は流罪、江島のお兄さんは斬首と厳罰に処されてしまったわけです。

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江島が幽閉されたところ


この事件をモチーフにした小説やドラマはたくさんあります。個人のスキャンダルが歴史を動かしちゃうのがスゴイですよね。そこまで人生がメッチャクチャになるような恋愛をしてみたい・・・気もしますが、やっぱり小心者なので小説などでその世界を楽しむだけにしておきたいです。

おすすめ作品はこれ。仲間由紀恵さん主演で美しい江島が楽しめます。

いかがでしたか。女が1000人も集まって約300年くらい続いた大奥。そりゃーいろいろあるでしょ!というゴシップ感も楽しいし、なにより女性が自己実現できた弱肉強食の世界を堪能できます。

「清須会議」の感想で一番言いたかった柴田勝家のこと。



こんにちは。@machikomaki33 です。

いきなりですが戦国武将の柴田勝家が大好きです。天下取りでもなく、軍師でもなく、義理人情に熱く人に優しかった男らしさがたまらなく好きです。

理由は別にないんです。ただただこの人ブレないバカだから好き。それだけなんです。

でもですよ。私が「勝家が好き」といえばそこそこ歴史に詳しい人からは一切賛同を得られません。

「また地味な武将を・・・」

「アイツ、力しかなくて頭悪い能なし武将ですよね」

「そもそも何した人だっけ?」


ヒドイものです。みんな勝家のことをわからなさすぎです。

勝家は何をした人かというと
織田信長の筆頭家老です。織田政権のかなりお偉いさんというわけです。武将としての手柄は加賀の一向一揆の制圧や、姉川の戦いなどで功績をあげてます。彼の出世は戦での実力となみなみならぬ信長への忠誠心です。

大変勇敢で武骨の性格で、その秀でた武勇から「鬼柴田」と呼ばれたそうです。
ルイス・フロイスは勝家のことを「織田の家臣で最も勇敢な武将」と称していることから、相当な腕前だったと推測出来ますね。

こんな硬派で義理人情にアツイ人、どこの世界にも居ない

彼のいいところはバカなところです。天下をとったり勝ちにこだわるには冷酷かつ狡猾で計画を緻密に立てる必要があります。彼はそんなの一個もありません。

だけど人に優しく、度量がとても大きな人でした。

度量の大きさを見せるエピソードとして、右腕の前田利家の裏切りに背中を押す行為があります。彼は自らの滅亡となる「賤ヶ岳の戦い」で前田利家が裏切りを果たすときに、今まで自分に仕えてくれたことに感謝し、「間違いを犯すな」と言って彼の将来に背中を押すんですよ。そして自分は城を攻められ自害することになる。

自分が死ぬことをわかっていても部下を思いやる心が素敵すぎてたまりません。
部下に殺されるのを許すなんて、どんだけいい人なの!!! 

三谷幸喜監督の今年秋公開の映画「清須会議」ではそんな彼の無骨で計算がまったくできない性格だけど、どこか感覚で人の気持ちを悟り、それを責めない優しさを味わえます。とくに最終シーン。私はそこでボロ泣きしました。

最終的に敗北する「賤ヶ岳の戦い」の前哨戦であるこの清州会議。下っ端の秀吉の戦略にハマって完全に負けてしまうわけです。当然、「アイツ、殺す」くらいな心境になりますよね。その後秀吉が演技をします。田んぼの真中で泥だらけの格好をして、馬上の勝家に土下座して会議で顔を潰した非礼を詫びるんです。

泥だらけで土下座することで、勝家を尊敬しているアピールをして、油断させて本気で滅ぼしてやろうという計算が有りました。本当に油断したのかなというのはわかりません。でも私は勝家はそんな計算はお見通しだったんだと思います。

勝家は秀吉が部下だった頃の一生懸命さ、ひたむきさ、同じ釜の飯を食った家臣同士の仲間だったころを思い出して憎めなかったんじゃないかなと思います。今、自分の首を狙おうとしているのに。

それを想像すると切なすぎてたまりません。

こういう人はきっと今の世の中でもたいして出世もしないかもしれません。優しさや情けは結果として評価対象には成り得ないものだから。でも、本人は評価されることでも自分が天下をとることに興味がなかった。ただただ織田家を守りたいだけ。そして自分の美学を貫いたんだと思います。

三谷幸喜の『清須会議』がオモシロすぎて大変だった話。

こんにちは。@machikomaki33 です。

今年秋に公開になる映画『清須会議』のノベライズを読みました。清須会議は織田信長が討たれたあとその家督を誰が継ぐのかを決める歴史的会議として有名です。

この会議では若くて勢力のある羽柴秀吉と重鎮柴田勝家の一騎打ちがメイン。彼らの本能寺の変からこの会議当日に行き着くまでの心理描写が2人と取り巻く人々それぞれの視点で描かれていている1冊です。

笑って、最後は泣けて、自分でもビックリするほど胸が痛くなって感情がゆれっぱなし。読み始めてからページをめくる手が止まりませんでした。



みどころ


1・バカだけど憎めない。柴田勝家の愛すべき人柄

超どうでもいいことですが私は戦国武将の中で柴田勝家が一番好きです。純粋で頭悪くて力しかないけどめちゃくちゃ情に厚く、人に優しいところと、それが醸し出す奇妙なカリスマ性が魅力だと思ってます。策士系の武将もカッコいいですが、なぜかバカ100%のパワーに惹かれるんですよね。

そんな60歳になる勝家の単純さと老いらくの恋がこの本では描かれています。
序盤は5大老筆頭の彼が優勢でした。その追い風になったのが彼が愛してやまないお市の存在。

・恋する老人(独身)の浮かれぶりのおかしさ

・人を信用しきってしまう単純さ

・いろいろスキだらけで心配になる

・裏切った秀吉をそれはそれとして受け止める度量の深さ


ここを味わえます。特に会議後の秀吉に対する気持ちを知ると切なすぎて泣けますよ。
ちなみに映画で彼を演じるのは役所広司さん。当然ですが主役です。地味な武将勝家が主役ってだけでもたまらん話ですが、役所さんが演じられるとあらばその喜びはひとしお。早く映画見たい!

2.秀吉&黒田官兵衛コンビの策士ぶりが痛快

人心掌握術にたけ、ゴマすりでお調子者なイメージの秀吉ですが、自分の上司「織田信長」が死んだことを「チャンス」といえちゃう冷酷さに引きこまれました。やっぱり天下を取る人にはあらゆることに抜け目がないんです。自分のシナリオを叶えるためにどんな手でも使うし、不可能を可能に変える発想はやっぱり圧巻です。スネオみたいな黒田官兵衛とのコンビプレーもおもしろいですよ。

・秀吉の冷酷で策士な陰の部分

・世の中は自分が思うすべてが手に入るわけではないという切なさを味わえる

・冷酷な現在と対局にある、がむしゃらでひたむきだった人間臭い藤吉郎時代が残像のようにちらついて切なくなる


演じるのは大泉洋さん。調子の良さそうな感じがなんとなく秀吉っぽいですね。

3.キーパーソン 丹波長秀


勝家の親友で勝家と違って冷静な切れ者。彼の心理の移り変わりと苦渋の決断に苦しむ苦悩を味わえます。情があって、利も分かる人にしか味わえない苦しみと決断までの道のりにはハラハラ・ドキドキします。

次男の信雄や三男の信孝、池田恒興などサブキャラやお市の方やねねなどのサブキャラもそれぞれ良い味を出しています。

作品は戦国ドタバタコメディーだけど、史実があるだけになんか切なさも残るそんな1冊です。
オススメですよ!