歴史や城に詳しくなくても「共通点」が多いので楽しい!徳川美術館の「天下人の城」展

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7月15日から開催中の徳川美術館「天下人の城」展が始まりました。
「天下人の城応援団ブログ」で一足先に展示物紹介などをが行われておりますが、実際の展示は初めて見ることになります。
7月14日の記者&賛助会員向け発表会に、今回初のブロガー枠で取材をさせていただきました。



徳川美術館初の城をテーマにした企画展


特別展「天下人の城展 -信長・秀吉・家康-」は、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の「三英傑」と城の遍歴がわかる企画展

安土城など信長の居城から、豊臣秀吉の大坂城、聚楽第、伏見城、徳川家康による天下普請と名古屋城など天下普請の城の系譜とゆかりの品々が220点展示されるそうです。

城をテーマにした企画展は初のようで、美術館がどう城を見せるかとっても気になります。

城は時代とともに、工法が進化したり、用途や形が変わっていきます。
戦国時代は、お城に天下人の考え方が影響されていて、三英傑それぞれの考え方を城を通して知ることができます。

城そのものでもなく博物館でもなく、美術館の中でそれができる!というところがおもしろいと思いました。
ちなみに私は柴田勝家好き、三英傑好きなだけで、お城は初心者。深い知識はありませんが、そんな「素人」でも十分楽しめる内容でした。

ブロガー仲間の『ごりゅご.com』のごりゅごさん、『iwaimotors blog』のいわいさん、『運営堂』の森野さんがさっそくレポート記事を書いています。

徳川美術館の企画展「天下人の城」の見所とか楽しみ方などを聞いてきた(ごりゅご.com)
徳川美術館の特別展「天下人の城」は子どもや歴史初心者も楽しめる!(iwaimotors blog)
城好き、刀剣好き、歴史好きは徳川美術館の「天下人の城」展へ!(運営堂)

それぞれの目線でどう楽しむかが書かれていて、全然歴史もお城も詳しくなくても「あ、私でも大丈夫そう」とハードルが下がります。

信長、秀吉、家康の個性を感じる展示


記者発表は賛助会員さんらと共に行われたので、たくさんの方が参加していました。
すごい熱気。

まず、奈良大学の千田嘉博先生からの祝辞が読み上げられました。
担当学芸員の原さんの情熱を始め、歴史復元画家の富永商太さんの復元図、読売新聞の連載「天下人の城」や「東海100城」などの記者・岡本さんなどの尽力への感謝の言葉と、展示会をサポートする民の力を結集させた「天下人の城応援団ブログ」のパワーについても素晴らしいという内容でした。

有名タレントを使ったPRは数あれど、有志で溢れんばかりの情熱で応援団ブログというのはこれまでにない!とのこと。

実際応援団に参加させていただいていますが、ホントにスゴイですよ!熱量もクオリティも見たことがないレベルです。

そして学芸部長代理の原さんからの挨拶から始まります。

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「今回の展示会は最高レベル」と展示内容への自信と、図録代わりに「歴史REAL 天下人の城」を出版しているということ、英語にも対応した徳川美術館刊行の冊子を紹介されていました。


さっそく展示見学


お話もそこそこに展示見学へ移動。今回は織田信長から見学するのでいつもの順路とは違い、蓬左文庫から入ります。
織田信長は今までの城の概念をガラッと変えた人であることがわかる展示内容でした。
桶狭間合戦の新しい考察ができる文書や、織田信長ゆかりの刀、屏風絵や鎧兜などが展示されています。

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有名な逸話である秀吉のことを「ハゲネズミ」と表現したおねさんあての手紙など、「ああー、織田信長だよね!」と納得したくなるものは、後期(8月16日)から公開されます。

特に岐阜県出身者として、岐阜関連のワードがでると嬉しくなります。
例えば「【58】政秀寺古記や「【65,68,69】 織田信長制札 千手堂宛など」は、大変。

政秀寺古記は、岐阜という名前の発明が織田信長ではないということを説明していました。
ずっと「織田信長命名」と信じてた県民、市民はちょっぴり残念な気持ちになるはず。

個人的には千手堂に反応。私は廃線になってしまった路面電車に乗って通学していた時、「千手堂」という駅を必ず通っていたのです。あの千手堂って実は時の支配者にこんなことをしていたんだとか、地元と紐づけてみると、面白く展示を鑑賞できます。

こんな感じで歴史やお城に詳しくなくても、東海圏の方なら地元の地名など、なんらか自分と共通点を見いだせてワクワクします。
地域や三英傑の歴史から見ていくと、自然とお城とも繋がって「なるほどーー」と新しい知識が入っていく感じでした。

賤ヶ岳合戦図屏風で柴田勝家について質問


せっかくなのでカツイエ.comらしく、賤ヶ岳合戦図屏風の前で柴田勝家について学芸員の原さんに聞いてみました。
前期後期で左右を入れ替えるそうですが、今回は柴田軍の毛受兄弟、途中で戦線離脱した前田利家軍が書かれている左側の絵です。

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「なぜ勝家がいないのか」と、「勝家の旗印があるけどこれはなぜか」を教えていただきました。
ざっくりいうと「いない理由は勝家は山の向こうに陣を張っていてここにはいないのではないか」のと、「多分家臣の誰かだと思うがハッキリはわからない」ということ。

時系列で展示されているので織田信長の時代を経て、本能寺があって、秀吉時代に入る直前で散っていく様子をしみじみ味わえました。

「これ聞いたことがある!」だけで十分


「天下人の城」展は、220の展示のうち5つくらいは、必ず「これ聞いたことがある!」と思うものが出てきます。
東海圏なら地名だけで言えば、もっとあると思います。

歴史も城もキョトンな方でも、「知っている、聞いたことがある」ものに出会えば、足を止めて、展示解説のシンプルな説明文を読むと、詳しくなくても内容がわかってきます。


気負わず「共通点探し」をしながら見ていくと楽ししいと思います。
特に「地元」がたくさん出てくる東海圏の方は、間違いなく楽しめます。見終わった後、「うちの地元すごいでしょ」と人に言いたくなってしまいます。

特別展「天下人の城 -信長・秀吉・家康-」
7月15日~9月10日まで。
時間:10時~17時
休館日:月曜日(ただし7月17日(祝)と18日は開館、8月14日(月)は臨時開館)
料金:大人/1400円、高校生大学生700円、小中学生500円
毎週土曜は小中高生無料、以下の提携大学の職員と学生は無料。
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カテゴリ:戦国ネタ