勝家の最期を忍ぶ旅。賤ヶ岳の戦いの最前線を巡ってきました

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雪解けまちのため、賤ヶ岳遠征の足止め食らってる。@machikomaki33 です。

昨年の5月に賤ヶ岳ナイトというイベントを行うため、フィールドワークしに「賤ヶ岳の戦いの最前線を歩く」ツアーに参加してまいりました。

裏・天下分け目の戦いである「賤ヶ岳の戦い」
柴田勝家VS豊臣秀吉の戦いで兵の数も両陣営10万弱なので相当大きな戦いです。

いわゆるJRのウォーキングイベントです。スタートはJR余呉駅。参加費は800円。ど平日のため、参加者は健脚のご高齢の皆様と。当然30代の参加者は私だけ。孫みたいな人がいきなりくっついて行くという奇妙な光景でした。

長浜・米原・奥びわ湖を楽しむ観光情報サイト




余呉町 – 丹生茶わん祭り<滋賀県長浜市余呉町上丹生





どうみても激戦区に見えないけど、確かに勝家が追い込まれた場所


観光協会のツアーガイドの方ととりあえずスタート。

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のどかな風景ですが、400年前は血塗られた決戦が行われたとは思えません。
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賤ヶ岳=柴田勝家 のようですが、実は賤ヶ岳に陣営を構えたのは豊臣秀吉です。
勝家の陣営の玄蕃尾城は20キロ以上先。
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「この電線が見える当たりが秀吉軍の陣地でした」とガイドの方。全く想像できませんね。だって見渡すかぎりの田んぼですから・・・
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全長寺で休憩


柴田勝家の身代わりとなった毛受(めんじょう)勝助と兄・茂左衛門兄弟の菩提寺である全長寺。勝家は福井の柴田神社に祀られています。ものすごーく立派なお寺で、300円支払うと住職の奥さんがお寺の中をマイクを片手に案内してくれます。

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適当に持ってきたお弁当を食べました。いい天気だったなあ…雪解けが待ち遠しくなります。
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あじさいとだるま寺 ~ 全長寺 滋賀県長浜市




勝家の甥っ子佐久間盛政が陣を構えた行市山


全長寺から歩いて15分ほど。行市山砦は天正11年(1583)の賤ヶ岳の合戦時に柴田勝家軍の佐久間盛政が陣を構えたんだとか。勝家の本陣である玄蕃尾城(今は跡地です)からは直線距離にして約5kmほどのところです。

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池原小谷線により標高約400mまで車で上がれて、ここからハイキングコースで別所山砦(標高約448m)を経て約45分で行市山山頂に着くとのこと。今回は時間の関係上、見るだけでした。
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行市山は過去には浅井・京極の陣営も構えられたそうで、その立地は近辺の木之本町などが見渡せるナイスな高台なため、敵の動きが一目瞭然の場所なんだそうです。


賤ヶ岳ファンにとっては萌える戦地案内。
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勝家の辞世の句が…!!「あの世に行っても私の名声はこの世で広がれ」的な自己顕示欲の強さが見え隠れする勝家さんの句。忠誠心のカタマリかと思えば、意外と「織田家の筆頭家老」という地位に誇りを抱いていたという、大企業病なところが人間臭くて良い感じ。
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今回は毛受兄弟の悲話に感動


賤ヶ岳の戦いは歴史ファンにも需要が薄く、あまり資料がありませんでした。
最近は大河で黒田官兵衛が始まっているので、ちょいちょい小説もありますが、史実としては謎なところも多いのが実情。

今回は地元民のガイドさんから「勝家の身代わりになった毛受兄弟」の話を聞きました。
完全に追い詰められて、退却中の勝家を、北の庄で自害させるべく、「ココは私どもにお任せください!」とばかりに、勝家の身代わりになって死んでいったという兄弟なのです。

この変わった苗字は尾張の苗字です。彼らは愛知県出身で、勝家の部下として長浜で戦っていたようですね。忠誠心ってなんでこんなに泣けるのかしら。

思考停止とかマインドコントロールとか言っちゃうと冷めますけど、「自分以外の誰かのために命を投げ打つ」行為は日本人の美学のど定番ですよね。

これは行市山の麓の毛受の森にあるお墓。
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看板には詳しい情報が。
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ここで身代わりに首を取られてしまった「狐塚」。現在は福井への高速道路が脇にあります。福井が見える=北の庄です。この道をたどりながら、勝家が最後になにを思ったのか。想像するだけで胸が一杯になりますね。
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余呉駅には学研ムックの「賤ヶ岳の戦い」が置いてありました!!
そう、これしかきっちりまとまっている一般資料ないんですよねーー。
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約半日の楽しいのどかなハイキングツアーですが、賤ヶ岳の戦いの詳細な場所をめぐることが出来て大満足です。

しかし、まだ豊臣秀吉の陣営も見に行けてないし、何より勝家の陣営の玄蕃尾城跡も行けてない。
今年の春は戦術を確かめに、両陣営からのロケーションチェックと、肝心の余呉湖を見に行って、攻略方法をフィールドワークします。

賤ヶ岳の戦い、メッチャ奥が深い!!
みなさん、これは一回行っておいたほうがいいですよ!!
ただし駅付近はコンビニがないので、何か買ってくることはマストです。

この記事を書いた人

北村 美桂
北村 美桂
岐阜県出身。約10年のWEB編集・ライターを経て、2013年から独立。「名古屋歴史ナイト」という歴史イベントも主宰。詳しく知りたい方はコチラ
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カテゴリ:ぶらり歴女散歩 戦国ネタ