怪談嫌いの私が唯一ハマった怪談「雨月物語」 怖いのは「エスカレートした人の優しさ」

怪談が苦手な@machikomaki33 です。

みなさんは「雨月物語」御存知ですか?
上田秋成という人が江戸時代に書いた怪談話です。

映画にもなってたりしますが、まあ、マイナー感は否めません。
この話は中学の時にハマって、自由研究の題材にもしました。

その理由は怪談なのにぜんぜん怖くないからです。むしろ情念をじっくり味わえるカンジ。
怖い結果になるのは、そもそも人を思う優しさがずれることみたいですね。

美しい情景と「むーーーん」とした死者と生きている人との情感を味わえる作品です。

その中で読みやすいストーリーをピックアップしました。
読書幅を広げたいという方におすすめです。



暑苦しくない泣ける男の友情「菊花の契」


ざっくり言うと、ひょんなことで出会った親孝行な左門さんが、行きずりの怪我をしていた武士と関わり始めて「知的トーク」で話が合って意気投合。ふたりとも学問を愛する文化人でした。お互いを義兄弟と呼ぶほどに。また1年後、ここで会いましょうと約束したものの、1年後武士は敵にとっつかまって監禁され中。どうせここにいても死ぬから、その前になんとか約束守れないかと考えた結果、自害して霊となって左門さんに会いに行くという話。



美しいメンズの話なのでBLのネタっぽいですけど、これが泣けるんですよ!!
暑苦しくない男の友情、しかもコレが最後の晩餐というシーン。
戦争さえなければと真剣に思うそんなお話です。

美人妻がけなげすぎて泣ける 「浅茅が宿」


舞台は栃木県。ざっくり言うと、働くのが嫌いなダンナのせいで、裕福な家はどんどん傾いていったので発奮し、家の財産を全て絹にかえ京に上ることに。美人妻を説得したダンナは秋に帰ることを約束して旅立っていった。ダンナの不在を知ったエロい近所の人に言い寄られたり、怖い思いをしてダンナを待つ妻。でも、戦乱が起きてしまい儲けたお金をすべて盗られてしまったダンナ。しかもその先の関所で通行止めとなり、妻も戦乱で死んでしまったと勝手に思い込み、栃木とは真逆の滋賀県に落ち延びることに。

なんやかんやで滋賀の暮らしで定着し7年がすぎた頃、虫の知らせで栃木へ行くと、まだ妻が生きている!
再会を喜んだダンナだが、それは幽霊になった妻で、とっくに死んでいたことを知る。
非礼を詫て、妻の死に何年も気づけなかったことに泣いて後悔するダンナだった。


これは絶対待ってましたねえ。ダンナが心配で死にきれなかったようです。
これはダンナのほうも、戦争で戻れなかっただけで浮気とかではないせいか、
物語が爽やかに読めます。

これはまだ『ライトな怪談』

女の嫉妬、情念などがガッツリ味わえる「蛇性の婬」「吉備津の釜」
戦争で負けた方の情念を味わう「夢応の鯉魚」「仏法僧」などがオススメです。

涼しくなった今、古典怪談を読んでより、ひんやりしてみてはいかがでしょうか?


マンガもありました。

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カテゴリ:大河ドラマ・ドラマ